当組合の前身は、大正6年2月農商務大臣の認可により設立された東京金物同業組合で、家庭金物・建築金物・利器工具三業種の製造業者、卸売業者、小売業者 を網羅した画期的な業界団体として発足、業種別に各部会が編成され業界共通の課題については組合が中心となり対応を行い、業種別の課題については各部会に おいて対応し、組合の運営並びに事業と推進がなされ業界の発展に寄与してきたが、昭和18年に至り戦時統制の強化による業種別統制組合の設立により昭和 19年6月当局の命により解散となった。
戦後、戦時統制の解除により金物卸業界として卸業界の再編と復興のため統制組合の解散と共にこれに変わる業種別の東京家庭金物卸商業協同組合、東京建築 金物卸商業協同組合、東京利器工具卸商業協同組合が昭和23年4月に相次いで設立、昭和25年5月に戦前の東京金物同業組合の意志を受け継いだ東京金物連 合商工業協同組合が前記業種別三組合並びに関係メーカーをも加えて設立され東京都の認可を得て東京金物業界の中心的組合として正式に発足した。
以来半世紀にわたり業種別三団体と共に時代の変遷にも負けずに組合の運営と事業の推進に連合・三単組が不即不離の立場にて運営及び事業を補完し、また組 合の事業推進の拠点としての金物会館ビルを建設し活用すると共に、昭和54年にはメーカーの脱退により東京における唯一の金物卸業の団体となり東京金物連 合卸商業協同組合に名称を変更、以来東京金物業界の中心的団体として対外的には関連諸団体との協調、対内的には組合員のため組合員企業の改善、向上、教育 情報事業、共同事業、経済事業、福利厚生事業等々有効適切に活動を続けてきたが、時代の変遷による経済・流通構造の変革に伴い、その対応と組合運営・事業 のより一層の合理化・効率化を図るため、平成12年3月を以って家庭・建築・利器の三単組を発展的に解散、連合組合内に新たに業種別部会としてハウスウエ ア部会・建築金物部会・利器工具部会を設置、それと共に名称を東京金物卸商協同組合と改め、充分にその機能を発揮し、東京金物卸業界の育成・指導・発展に 寄与している。
(令和2年9月ハウスウエア部会と利器工具部会を統合し家庭・利器工具部会とした。) |